ロシア
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サンクト
ペテルブルグ
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ロシア帝国の首都 サンクト・ペテルブルグ
エルミタージュ美術館(イメージ)
遺産データ
■名所 サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群
■登録年 1990年
文学と芸術に彩られた幻想都市
ソビエト連邦時代にはレニングラードの名で知られたロシア連邦第二の都市サンクト・ペテルブルグ。ピョートル1世(大帝)による新都市建設は、対スウェーデンの北方戦争に敗北した1703年に開始された。海に近いネヴァ川河口の低湿地帯は地盤が脆弱で、都市建設には不向きであったが、スウェーデンに勝利するためにはどうしてもここに要塞都市が必要であった。また、バルト海へと通じヨーロッパへの窓口となるこの土地の建設は、ヨーロッパ化を熱望したピョートルの強い意志に基づいている。新都市建設工事は数万人の犠牲者が出たと伝えられる過酷なものであったが、1712年に大部分が完成。ピョートルは地の利を活かし劣勢であった戦争にも勝利したこの地をモスクワから遷都した。都市の名も、ピョートル(ラテン語でペテロ)と同名の守護聖人ペテロにちなんで名づけらた。1917年に起きたロシア革命の舞台となり、世界史上初の社会主義政権よるモスクワへの首都移転の1918年まで政治的にはロシア帝国の首都として機能し、帝政ロシアの栄華を今に伝えている。また、多くの運河と橋とで形づくられたサンクト・ペテルブルグは、その美しさから『北のヴェネツィア』と称され、ドストエフスキーやプーシキンらの文豪を生んだ文化都市でもある。バロック様式や新古典主義様式の傑作といわれる建造物が建ち並ぶ街並みは、ロシアのどこの都市よりもヨーロッパの濃厚な香りがする。以下はサンクト・ペテルブルグの関連建造物である。
『エルミタージュ美術館』【写真:上】
現在は世界三大美術館のひとつとして知られているが、かつては、ピョートル大帝の孫(ピョートル3世)に嫁ぎ、1762年に即位した女帝エテチェリーナ2世が冬の宮殿(冬宮)として皇居とし、ロマノフ王朝の皇帝たちが暮らした宮殿。1775年に冬宮に隣接して愛人のために「小エルミタージュ(フランス語で『隠れ家』の意)」を増設した。 建設を命じたエテチェリーナ2世が、美術収集品を宮殿内に展示したことが、現在の美術館の始まりとなり、ロマノフ王朝の栄華を伝える膨大な美術品が納められた。

エカチェリーナ宮殿(イメージ) ピョートル宮殿(イメージ) スパース・ナ・クラヴィー聖堂(イメージ)
『エカチェリーナ宮殿』 【写真:左】
サンクト・ペテルブルグの南郊外の都市プーシキン市にある。ピョートル大帝が妃エカチェリーナのために建てた宮殿。55もの続き部屋を特徴とするバロック様式で、室内を金箔で覆った部屋、琥珀で装飾した部屋などがある。
『ピョートル宮殿』 【写真:中央】
北方戦争勝利の1721年に完成した、サンクト・ペテルブルグの南約30kmのペトロヴォレツに建つピョートル大帝の夏の離宮。フランスのヴェルサイユ宮殿に影響を受けた。中心となる「大宮殿」の正面テラスからフィンランド湾へと通じる水路、庭園に設置された噴水などを特徴とする。
『スパース・ナ・クラヴィー聖堂』 【写真:右】
アレクサンドル3世(在位:1881年〜1894年)が、父アレクサンドル2世が暗殺された場所に建設を命じた聖堂。色彩豊かな葱坊主形ドーム屋根を備えたロシア伝統の聖堂建築様式で、白夜の時期には幻想的に演出する。1907年に完成。聖堂名は「血の上の聖堂」を意味し、正式名称はキリスト復活聖堂。モスクワにあるヴァシーリー聖堂によく似ている。
『ペトロパヴロフスク要塞』
1703年にピョートル大帝が最初に建設を開始した要塞。サンクト・ペテルブルグ発祥の地といわれる。ネヴァ川に浮かぶ浮き島を囲む城壁は、1706年に着工し、1741年に完成した。城壁内には、ピョートル大帝ほか歴代皇帝の墓所があるペトロパヴロフスキー聖堂のほか、造幣局や監獄、工兵館が残っている。この監獄にはピョートルの皇子アレクセイや作家ドストエフスキーなどが投獄された。
[その他の建造物]
イサーク聖堂、スモーリヌイ修道院、カザン聖堂、アレクサンドル・ネフスキー大修道院、ミハイロフスキー宮殿、アレクサンドリンスキー劇場、旧海軍省、旧参謀本部、ヴァシリエフスキー島

アクセス
日本から空路サンク・トペテルブルグへ。空港から市街地まで車で約30分。
または、日本から空路モスクワへ。モスクワから国内線でサンク・トペテルブルグへ。約1時間。
モスクワのレニングラード駅より寝台特急でサンクト・ペテルブルグのモスクワ駅まで約8時間。


トピックス名前の変遷
ピョートル大帝の守護聖人ペテロに由来するサンクト・ペテルブルグは、当初オランダ語風にサンクト・ピーテルブールフ、後にドイツ語風にサンクト・ペテルブルグと呼ばれた。第一次大戦でロシアがドイツと戦争状態に入ってからロシア語風にペトログラードと改められ、さらにソビエト連邦時代にはレーニンにちなんでレニングラードと改称され、この名称が半世紀続くが、ソ連崩壊を受けて、1991年に住人投票により帝政ロシア時代の現在の名称に再び戻った。



エイチ・アイ・エス 世界遺産専門デスク

株式会社エイチ・アイ・エス